中村管理人: 2011年5月アーカイブ

5年使った、キャノンのプリンターが壊れた。

ある日、突然、色が出なくなった。
ふつう、青だけ、とか、赤だけ出ないというのはあるが、黒以外の色が一斉に出なくなった。
だから、良くある、インキが乾いた為の詰まり、とかではないので、電子部品のトラブルで、ノズルの掃除では直らない。諦め。

 

 それで、新しいものを買いに行くことに。

 売り場の説明では、普通のインクジェットプリンターの寿命は2年から5年なんだそうだ。
 比較的よく使う割には、長く使えたと思う。

 

 プリンター売り場に立ち寄ると、特定のメーカーから派遣された販売員が近づいてきて、さりげなく自社の製品の良さをアピールしてくる。そして、自社のプリンターで印刷したサンプルを見せて、「どうだ、きれいだろう。」みたいな、アピールをしてくる。

 しかし、サンプルは、そのプリンターにとって一番得意となる性格の写真を用意しているのは明らか。逆に言うと、不得意なパターンは、隠す。例えば、赤が得意なら、赤の引き立つトマトの写真を用意するとか、暗いところが苦手なら、なるべく影が出ないような一面明るい画面の写真を用意したりする。
 サンプルがバラバラでは、一体どれが良いのか、比較できない。
 この値段の民生品に完璧は求めないが、写真印刷もするので、苦手な部分は買う前に知って置き納得の上で使いたい。

 前述の店員にいうと、「ああ、確かに、そうですね。。。。。」と納得した後、すごすごと退散し、壁に向かってメモ帳に何か書き込んでいる。

 こちらは、どのメーカーにしようか、どう違いがあるかを直接比較し、調べたくて来ているので、社員の店員を捕まえて、希望を告げると、意図を理解してくれて、用意された1枚のメモリーカードから、同じ写真を違うプリンターで印刷してくれる。
 実際やってみると大きな違いがある。
 発見だ。
 きれいでない方の紙を見ると、そのメーカの純正紙ではない。
 店員はすぐ納得し、奥からそのメーカーの純正紙を持ってきてくれた。
 前述の店員は、遠くからこちらの様子を伺っている(笑)。

 これで条件はそろった。
 先ほどの同じデータを使用して、同じように印刷をしてもらう。

 肉眼で直接見ると、だいぶ違う。
 まず、青空の青が違う。片方は、紫に近い青になってしまっている。
 影の出方が違う。影の部分が灰色であったり妙な色が付いてしまったりする。
 陽が直接当たっている白いボードの縁の部分に、妙な色が入っていてしまう。
 髪の毛がくっきり見えているか、何か薄い白い紙を通して見ているかのような違いがある。
 腰のあたりの暗い部分の黄色・特に橙色の出方がかなり違う。

 ここでは、敢えて、どちらが、どのメーカーかは書きません(汗;。
 興味のある方は、直接ご連絡ください。

IMAGE0003.JPG

 仕事でメインで使用していたパソコンの、ハードディスクが、飛びました。

 パソコンで仕事をしている自分にとって、これは、大きな事件です。
 もちろん、ハードディスクは「こわれもの」ですから、いつ、こういう事件に襲われても被害を最小限に留めるために、定期的なバックアップは取ってありますので、天を仰ぐようなことは避けられました。

 が、それはそれ、代替えのパソコンに作業環境を移動するためには、それ相応のエネルギーは必要になります。それに、影響が全くないということはありません。
 リカバリーのために余分な時間が必要になります。
 しかしそれは、お客様への言い訳にはなりません。

 実は、ハードディスクが完全にお亡くなりになってしまう前には、何らかの兆候があり、それを把握するための、ソフト(アプリケーション)があります。
 ハードディスクそれぞれの筐体の中には、専用の記録装置があって、過去に何時間通電されていたとか、内部エラーが何回発生したか、その重大度はどうか、という記録がされています。
 これらの数字を見て、残り寿命を占うソフトもあるようです。
 しかし、「占い」による余命宣告の期間はあくまで参考程度であって、あまり言われるままにとらえる正確さ・必要性はなさそうです。

 パソコンを使った感じだけでは、ハードディスクの内部のエラー状況は分かりにくいです。
 それは、内部のエラーが発生した場合は、それをリカバリーして、そのハードディスクの中の別の部分がそこをフォローするような作りになっているからです。

 しかし、一旦、刃の一部がほころび始めると、連鎖反応状態で、次から次へと、加速度的に(湖面に落ちた石から広がる波紋のように)刃がボロボロと崩れていきます。
 たまたま、何らかのデータが記録されている部分がほころびますと、そのデータの一部が欠損してしまいます。そして、大量のデータのうち、一旦どこの部分が欠損しているかは、容易には分かりません。
 大切な写真を見返したら、腰から下が無くなっていた(灰色になっていた)ということが起こりえます。

 ハードディスクのトラブルの兆候は、ウインドウズパソコンの中に自動的に蓄積されている記録ログからも、見つけられる場合があります。(S.M.A.R.T.)
 ハードディスクを3年くらい使い込んでいたり、暑い場所で使っている(温度が高いと確実に寿命が縮まります)、異音がする、ときどき全く反応がなくなる、異常にパソコンが遅い時がある、ブルースクリーンが現れる(突然、背景が水色の画面で、白い呪文のような文字がたくさん出ていて、あとは電源を切るしか他に手段がなくなる状態)といった場合、不安になりましたら、どうぞご相談ください。

 

 あ~、恐ろしや。

 

中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
連絡先 info あっと denden-kb.jp (あっと の部分を@ にして下さい)

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