中村管理人: 2011年3月アーカイブ

meibo.jpg大地震で避難場所に集まった人の消息を調べるシステムとして、PF(パーソナル ファインダー)というものをGoogleで立ち上げている。
http://japan.person-finder.appspot.com/

 ここでは、例えば避難所の入り口に収容者の名簿が貼ってあったりするが、これを誰かがデジカメで写したものを、メールで写真添付データとしてGoogleのPicasaウエブアルバムに登録する。

 ところが、写真だけでは登録できない。
 絵では検索できないから。

 PFに登録するためには、写真をみて、テキストデータになるように、打ち込み作業が必要になる。
 多くの場合は、手書きで 避難した人の姓名、場合に寄ると住所や年齢、連絡先携帯番号が書かれている。

 これを見て、Googleの社員と、そこをたまたま見ている見知らぬ人たちが、あうんの呼吸で分担しあって、打ち込んでいく。

 打ち込んだデータは、コメントの形で直し、また別の人が、PFに入力していく。

 私も先日からこの作業に参加して応援している。
 やってみると、まずは膨大な写真の量に驚く。
 どんなに多くの人たちが避難しているのだろうか。
 そして、連絡もまともにとれなかったりするのだろう。

 名簿の紙に自分と家族の名前を書き込みながら、頭の中では親戚や友人の顔が浮かぶのであろう、そして、彼らに連絡を取りたいが取れないし、彼らも自分のことを必死で探しているのかもしれない、でも、連絡できない。
 ここに自分で名前を書き込むことで、連絡が取れるきっかけになるのかもしれない。でも、無理かもしれない。
 そんな不安な気持ちで、一生懸命、書いているという感じが写真の字から伝わってくる。

 一人一人のお名前を打ち込みながら、思うのだが、やはり人の名前というのは魂が籠っているような感じがする。
 打ち込んでいると、単にデータの打ち込みをしているのとは違って、その人たちに直接接しているような不思議な感覚がある。

 全く知らない人ばかりなのだが、ご家族なのだろう、数人の名前が固まって書かれていて、年齢から推測して、ちょうどお子さんが生まれたばかりなんだろう(お父さん30歳、お母さん28歳、子供6か月とか書いてあったりする)、今頃は、どんなに寒い思いをしているのだろうか、食料はあるんだろうか、なんていう気持ちが伝わってきたりするから不思議だ。

 福島県をやったが、原発から逃げてきているのだと思うが、どんなに怖い思いをしているのだろう。

 そして、お年寄りが多い多い。
 一家の家族の人数が多い多い。

 住所の多くに【字】という字が入っていて、誰かがそれが地方に多く使われている住所の文字の一つだということが分からなかったらしく「たくさん誤って「字」という字が入っているので、これを取り除いて打ち込みました。」とコメントしていて、他の方が「それは住所の一部ですから、削らないでください」なんてアドバイスしていたりする。

https://picasaweb.google.com/tohoku.anpi
ざっと、写真の枚数から、人数を試算してみてください。
後から後から、写真が追加されてきます。

作業方針は、ドロップボックスの中に書いてあるが、アドレス移動する可能性があり、注意。↓https://picasaweb.google.com/116505943227607394790/DropBox#5584636244348197826

見知らぬ人同士が、お互いに協力しながら、巨大なデータベースを構築していく。なんか、日本人も捨てたものではないね。

 URLはごく一部です。参加してくださる方は、ググッって見つけてください。(私も色々探し中。)
2011年3月21日追記==>
 作業方法などのまとめを書いてあるページを発見しましたので、お知らせします。
 
 
   【確かに大変だけど、「被災者」の人たちのことを思えば】

 インタビューを受ける人が、なんとなく皆、このセリフを使うようになった。
 半ば日本人の「合言葉」のようになってしまっている。



 夜でも寒くても3時間の停電に耐える忍耐

 いつまでも続く余震に夜も安心して眠れない恐怖

 甲信越や東海まで震源域が広がり日本は大丈夫かと心配

 自分の利用する駅には本日は電車が来ないと朝駅に着いてから知る驚き

 明日も早朝から仕事でも帰宅困難のため長距離を歩いて帰る体力

 突然の運行停止で、体育館ホテルでも寒空よりマシと受け入れて泊まる

 「今すぐ健康に影響することはない」を毎日浴び続ける恐怖

 トイレットペーパー、パン、牛乳、卵がいつ行っても買えない苛立ち

 ガソリンを入れるために数時間以上並び、値段が高くても我慢して買う

 十分節約していても、大停電なら尚一層の節電と言われて受け入れる

 パンダの公開延期や野球、水族館が当面休みでも我慢する

 気が狂いそうになるほど繰り返し放送されるACのコマーシャルを見る

 24時間営業の店舗がずらっとシャッター並びになる驚き

 いつでも開いている吉野家が暗くなっている意外な光景

 「停電するかもしれないし、しないかもしれない」を受け入れる柔軟性

 楽しみにしていた番組がすべて地震特番になる悔しさ

 焼け石に水というか、原発に放水でも効果が上がらないもどかしさ。

 楽しみにして出かけた店が節電のため臨時休業で帰る羽目になる失望。



 電車の本数削減や、3時間の輪番停電、原発の避難勧告は、誰しも初めは、【仕方ない】と言いながらも、何日間続くかは考える余地がなかった。今の、今日の、新たな、次々と登場してくる困難を【仕方ないね】で次々と受け入れている日本人。
 でも、これらは、今後は数か月続くらしい。
 しかし、与える側は敢えてその話を口にしない。 

 ダイエットに疲れて、突然、食べ放題に行きたくなるみたいに、
 節約疲れで突然とんでもない無駄遣いをしてしまうように、
 そろそろ、みんな、ストレスが限界になって来るんではないかなあ。


 海外の記者が、

「困難の中で人々が秩序を守り、暴動や恐喝、治安悪化が起きない日本人はすごい」

とか、

「階段に疲れ果てた人々が座り込んでいても、ちゃんと通過する人の通路を確保するために、壁際から順番に詰めて座っている様子が「秩序を乱さない日本人」として中国人記者が絶賛する」

とか、不思議な評価も聞くのだが、それも次第に、忍耐的に限界が来る日がやってくるのではないか、その時の日本がどうなるか、非常に心配になってきた。
三陸沖と長野・新潟だけではなく、ついに東海地方でもマグニチュードの大きな地震が発生し、とうとう関東地方は3方向からの余震を受けることになってしまいましたね。
 
以下は、阪神大震災の経験者の方の「経験則のお言葉」だそうです。
少し長いですがお役にたてばと思い以下を転送いたします。

==>
地震が起こったら、必ず窓を開けてください。

そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。

阪神淡路大震災の経験から、皆さんに伝えます。

X字の亀裂が入っているとこはすぐに崩壊するから注意!

携帯と充電器、ラジオ、ペットボトル水必要!

ヒール履いてる人は折る!

食料は最低3日間は自立しなきゃいけない。トイレは基本ないからビニール袋を。

火事などの2次災害に注意!

パニックになったら周りもパニックになるからしゃがんで「落ち着いて!」と叫ぶ。

ストッキング履いてる女性はできるだけ脱ぐ。火傷したら広がるから。

あとナプキンがいい止血帯になるから覚えておいてください。

安否確認はダイアル171!

できるだけ安否確認で電話は使わないで!救急ダイアルが混乱するから。

あったらいいもの

お金 水 ペンライト お菓子 携帯 応急セット ハンカチ ティッシュ

被災者のために持っている情報を無駄にしたくないので日記にコピペして拡散してもらえると助かります。

テレビのむこうだけをじっと眺めているだけではいけない。



追記

屋内の場合

●家の中

・テーブルの下にもぐる(無理なら座ぶとんなどで頭を守る)

・ガラス片が危険なため、素足で歩かない。

・火の始末はすみやかに。

●デパート・スーパー

・バッグなどで頭を保護。

・ショーウインドウや売り場から離れ、壁際に。

・係員の指示に従う。

●ビル・オフィス

・机や作業台の下にもぐる。

・ロッカーなど大型備品の転倒、OA機器の落下に注意。

●集合住宅

・ドアや窓を開けて、避難口を確保。

・エレベーターは絶対使用しない。避難は階段で。

屋外の場合

●路上

・かばんなどで頭を保護し、空き地や公園などに避難。

・ガラスや看板などの落下に注意。

・建物、ブロック塀、自動販売機などには近寄らない。

●車を運転中

・ハンドルをしっかり握り徐々にスピードを落す。

・道路の左側に車を寄せ、エンジンを切る。

●電車などの車内

・つり革、手すりに両手でしっかりつかまる。

・勝手に車外へ飛び出さず、係員の指示に従う。

●海岸付近

・海岸からすぐに離れ、高台へ避難する。

【津波から身を守る為のポイント】

津波警報が出たら、ただちに高い場所へ

小さな揺れでも油断しない

津波のスピードは速いので注意

繰り返し襲ってくるので注意

テレビ・ラジオなどで正しい情報を確認



追記2

【人命にかかわります!!】

電話の使用は極力避けてください!

非常の為の119番や110番がかかりづらくなっています

安否の確認は災害用伝言ダイアル171番 またはツイッターなどのネットの利用でお願いします



中越地震経験者として言えることは、避難してください

地震は大きな余震が何度でもきます

一週間は覚悟してください

家には帰れないと思ってください

帰らないで下さい

おねがいします

命より重い財産はありません

おねがいします

倒壊した家屋に戻った結果余震で怪我をする方が多いんです

災害に乗じて犯罪が増えているようです。女性を狙った性犯罪(公衆トイレは危険だそうです)、警察と偽る詐欺電話・訪問、空き巣・強盗など。

停電している家でもブレーカーを落として窓を開けて風呂に水をためて下さい。

ビニール袋があれば雨水を溜めましょう。飲めます。

家が壊れていない場合、防犯対策をきっちりとしてください!

建物に赤い紙が貼られているのは「全壊」の判断を受けた建物のようです。倒壊の恐れがあるので近寄らないで下さい

広い道路の真ん中を歩く。沢山の人が帰宅します。慌てずに。出来れば、側にあるビルには入らずに。

ブラジャーとストッキングは止血に最適です。

安否情報は各キャリアの伝言板へ。自分の位置情報を書き込んで下さい



意識を失っている場合むやみに揺すったり名前を読んではいけません!!

地震とか二次災害が起きても慌てずに情報をインターネット・ラジオなどから得ること 
 嘘の情報も流れている可能性があるのでしっかり見極めて判断すること



通信各社の災害用伝言板は以下の通り。

▼NTTドコモのiモード災害用伝言板サービス

→http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/110311_01_m.html

伝言板にメッセージ登録が可能なのは青森県、秋田県、宮城県、山形県、福島県。

PCからメッセージを確認する場合はhttp://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi。

▼KDDIの災害用伝言板サービス

EZWEBトップメニューかauoneトップから災害用伝言板へ。

安否情報の確認はhttp://dengon.ezweb.ne.jp/。

▼ソフトバンクモバイルの災害伝言板

→http://mb.softbank.jp/mb/information/dengon/index.html

Yahoo!ケータイの災害用伝言板メニューかMy Softbankからアクセス。

安否情報の確認はhttp://dengon.softbank.ne.jp/。

▼NTT東日本

→http://www.ntt-east.co.jp/saigai/index.html

 災害用伝言ダイヤル「171」と災害用ブロードバンド伝言板「web171」。

▼ウィルコムの災害用伝言板

→http://www.willcom-inc.com/ja/dengon/index.html

 ウィルコム端末からのアクセスはhttp://dengon.clubh.ne.jp/。

 他社携帯やPCからのアクセスはhttp://dengon.willcom-inc.com/。

▼イー・モバイルの災害用伝言板

→http://emobile.jp/service/option1.html#saigai

 アクセスは、ブックマーク(お気に入り)→EMnetサービス→災害用伝言板→災害用伝言板トップページ。

 安否確認はhttp://dengon.emnet.ne.jp/

■通信各社の災害用伝言板■

view_news.pl?id=1531519&media_id=32



であります。ご注意を。
 
<====
 
 上記URLは、変更されていることも考えられますので、お気を付け下さい。 

中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
連絡先 info あっと denden-kb.jp (あっと の部分を@ にして下さい)

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