読んでみました。働かないアリの意義。

働かない.jpgのサムネール画像  自分が仕事熱心でないことを正当化してくれそうなタイトルに、思わず手を出してしまった。(;^_^A アセアセ

 

 アリの社会は、生物を取り扱う研究者にとっては、とても興味深い対象なのだそうだ。

 

 人間の「会社」「社会」と違って、言われてみれば分かることだが、アリの社会には、管理職というものが存在しない。

 女王バチは、確かにトップに君臨しているだろうが、巣の全体の作成、管理維持を統制するものではない。

 

 ある瞬間をみると、7割のアリは休んでいるのだそうだ。そして、1割は一生働かないのだとか。

意味もなくそのあたりを歩いてみたりしているだけで、仕事らしい仕事をしていないのだという。

 そういえば、黄金律の話の中に必ず出てくるものとして、どんなに働き者だけを集めて来た集団であっても、彼らが一つの集団として再結成されると、必ず3割はサボるのだそうだ。逆に、サボっているばかりの3割の人を集めて再結成すると、7割が働き、3割がサボるのだそうだ。

 

 経営者は、全員が、働く会社を望むのだろうが、実際にはそういうことはない。

 この本の主旨は、その、働かない存在こそが、組織を作るために重要だということを、アリをきっかけとして、学ぶということである。

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中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
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