大震災から半年が過ぎて思うこと(つづき)
日本人であれば、今回被災をしなかった人であっても、必ず一度は「自分に何ができるだろうか」と自問自答する機会が有ったのではないかと思う。
そして、多くの人が「普段自分がやっていることをするのが一番だ」と思い、「被災をされた方々から勇気を貰う」という、妙な、有り得ない、ときに自己嫌悪を伴うような奇妙な感想を持たれた。
ミュージシャンは被災地に出かけてコンサートを開いた。
弁護士は体育館で損賠賠償の請求やローンへの対処方法を教えた。
医師薬剤師は機能を失った病院のそばに拠点を作り、常備薬を配布したり、臨時の診療所を作った。
「想定外の」という言葉は流行語大賞に推薦されそうだが、宇宙飛行士が初めて宇宙から地球を眺めた時に、国境線が書いていないことに気付いたり、大宇宙との一体感を感じたりするように、人々は自然の脅威や大きさ、人が自然の中で生かされているという感覚を覚えたと思う。
これらは、阪神大震災やチェルノブイリ、9.11の時には余りでなかった感想ではないかと思う。
政治家は国民を救済することより自身の社会的地位の保持の方が優先事項であることも再確認できた。
日本人が精神的に大きく成長したひとつの切っ掛けになったのではないかと思う。そして、見知らぬ人々との間に大きな一体感を持つことができた。人にやさしくなれたのではないだろうか。
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