2011年8月アーカイブ
私の代表アドレスは、大手プロパイダの、@Nifty を大昔からずっと使っている。
ある日、いつものように、@hotmail.co.jp の友人にメールをしたところ、エラーで不達となり、帰ってきてしまった。
数日前までは、普通に届いていたはずで、特に変わったこともない。
色々調べてみたが、こちらには変わったことが無い。
安直に理解すると、@nifty の私のアドレスが「ブラックリスト」の様なものに載ってしまったため、受け取り拒否されている、というようにも、読み取れる。ニフティからの回線アドレスそのものが、いけないというような見方もできないこともないが、明確でない。
<<< 550 SC-001 (SNT0-MC4-F4) Unfortunately, messages from xxx.xxx.xxx.xxx weren't sent. Please contact your Internet service provider since part of their network is on our block list.
仕方なく、尋ねてみることにした。
hotmailは、フリーのプロパイダーなので、やはり、お金を支払っている方が頼りになるだろう。何か同様の情報がほかの会員からも来ているかもしれない。
回答は、hotmail に聞いてみてくれ、ということだった。
確かにエラーコードまで表示されている。蹴った側の@hotmail に
理由を聞けというのは正しい道理だ。送信プロパイダ側に非があるとは
考え辛い。
そこで、hotmailにメールで尋ねてみることにした。
ところが、「個別のメールの送受信状況をお調べすることができないため、
送信元サーバ管理者様からの情報提供が必要となってまいります。」
要するに、@niftyに聞け、という事らしい。
しかし、エラーコードの意味位は教えてくれてもよいだろう。
突然送れなくなると非常に困る。せめて、理由だけでも知りたい。我が家のパソコンに何か問題があるとすると、急いで対応しないといけない。
再度hotmail に聞いてみたが、発信側の企業より詳細情報が無いと、回答できないという。
ああ、八方ふさがりだ。
試に自分の別のメールアドレスから@hotmailに送ると、今のところは届く。しかし、ドコモには届かない(相手に「迷惑メールではない」と登録して戴いていないから)。
この調子だと、また突然送れなくなったとしても不思議ではない。
メールで仕事をしている人間には困る。
。。。。
それから2日後、ふと思い立って、送れなくなっていた@hotmal の相手に、送ってみた。
。。。送れた。。。
いったい、どうなっているんだろう??? 良くわからない。
いきなり街頭で外人に道を聞かれても、突然では何も言えない。少し時間が必要だ。別れた後になって、英単語をポツリポツリと思い出すことが多い。
日本語であっても、話を全くしない日が続くと、言葉が出てこないことがある。
昼飯に吉野家ではなく誤って松屋に行くと、券売機に向かって注文するので、店員と言葉を交わす機会を逃す。
「牛丼、大盛りください」
丸一日で発した言葉が、吉野家のこれだけ、という日もある。
猫でも飼っていれば猫に向かって話すのかもしれないが。
会社員時代は連続で徹夜すると明け方になると白い壁の向こうから女の人の声が聞こえてくるということを何回か経験したが、話しかけられても、答えることはしなかった。
聞こえた声よりも、聞こえる自分自身の方が怖かった。
今日は、店員の居る店を求めてサイゼリアへ行った。
パエリア499円。
注文時に、メニューを指差しただけで店員は理解し、結果的にせっかくの機会なのに会話をすることなく一日が終わった。
そうだ、日曜日は未来館に行くか。
展示解説をすると、週末であれば、一日で2千人と話をすることになる。
両極端なんだが。
大学の研究室で、お世話になった助手の方の口癖は、
「要するに」
だった。
何か相談事があって、延々と5分10分話をするんだが、ひとしきり終わった時点で、彼はいつも、見るからに度のきつそうなレンズの奥底で、まばたきを3回して、
「要するに、○○ってことだな。」
わずか1秒で話が言い換えられて終わる。
どんなに熱を込めて語ろうとも、自分で何を言っているのか分からない混乱状態で、とめどもなく語っている状態でも、
「要するに、○○なんだな」
初めのうち、この対応は非常に冷たい印象を受けた。何か感動しているときでも、感情を伝えようとしても、彼はいつも同じ対応をする。
共感とか同情、人情、温かみ、といった感情的なものは彼との間に人間関係を築くことは出来ないだろうと思ったし、人間らしくないと思った。
BCBでは、相手に合せることによって、コミュニケーションを取るテクニックについて学ぶ。バックトラックでは、相手の言ったことを伝え返す。しかし彼は、こちらから何を言っても、「要するに」しか返ってこない。
また、ペーシングにも全く関心を示さない。いくら、こちらが興奮していても、いつも同じペースで「要するに」とやられてしまう。
彼は自分自身で何か考えるときであっても、独り言のように「要するに」「要するに」を繰り返し織り交ぜて話をしていた。
どんな複雑に見える問題であっても、彼の手にかかると、簡易な形に集約され、容易に結論が相手からやってくるような印象があった。
今から思い返すと、相手の言ったこと(自分自身の命題も含む)を、的確な語句で言い換えるという作業を彼はいつも行っているのだが、それは高度な理解力が必要な作業だ。理解しないと置き換え・言い換えはできない。その過程で解決策も見つける事ができるのだろう。
たいへん高度な能力だと思う。
私には真似ができない。
結論を求めたがる男性と違って、女性は感情を共感することを主な目的として話をするのだという。
だとすると、彼とデートしても女性はきっと楽しくないだろうと思った。
会話を通して感情を共有しようとしても、「要するに・・・・」と言ったら、会話は続かない。
少なくとも私は、初めのうち彼とはラポールは築けないだろうと考え、研究生活の行く末が不安に思えたものであった。
卒業式の時に彼が言った意外な言葉。
「宿舎に住んで居て、通勤がないと、ロマンがないね。」
その時に知った、もっとも驚いたこと。
彼は結婚していた。しかも、恋愛結婚だった。
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