ハードディスクが飛んだ

 仕事でメインで使用していたパソコンの、ハードディスクが、飛びました。

 パソコンで仕事をしている自分にとって、これは、大きな事件です。
 もちろん、ハードディスクは「こわれもの」ですから、いつ、こういう事件に襲われても被害を最小限に留めるために、定期的なバックアップは取ってありますので、天を仰ぐようなことは避けられました。

 が、それはそれ、代替えのパソコンに作業環境を移動するためには、それ相応のエネルギーは必要になります。それに、影響が全くないということはありません。
 リカバリーのために余分な時間が必要になります。
 しかしそれは、お客様への言い訳にはなりません。

 実は、ハードディスクが完全にお亡くなりになってしまう前には、何らかの兆候があり、それを把握するための、ソフト(アプリケーション)があります。
 ハードディスクそれぞれの筐体の中には、専用の記録装置があって、過去に何時間通電されていたとか、内部エラーが何回発生したか、その重大度はどうか、という記録がされています。
 これらの数字を見て、残り寿命を占うソフトもあるようです。
 しかし、「占い」による余命宣告の期間はあくまで参考程度であって、あまり言われるままにとらえる正確さ・必要性はなさそうです。

 パソコンを使った感じだけでは、ハードディスクの内部のエラー状況は分かりにくいです。
 それは、内部のエラーが発生した場合は、それをリカバリーして、そのハードディスクの中の別の部分がそこをフォローするような作りになっているからです。

 しかし、一旦、刃の一部がほころび始めると、連鎖反応状態で、次から次へと、加速度的に(湖面に落ちた石から広がる波紋のように)刃がボロボロと崩れていきます。
 たまたま、何らかのデータが記録されている部分がほころびますと、そのデータの一部が欠損してしまいます。そして、大量のデータのうち、一旦どこの部分が欠損しているかは、容易には分かりません。
 大切な写真を見返したら、腰から下が無くなっていた(灰色になっていた)ということが起こりえます。

 ハードディスクのトラブルの兆候は、ウインドウズパソコンの中に自動的に蓄積されている記録ログからも、見つけられる場合があります。(S.M.A.R.T.)
 ハードディスクを3年くらい使い込んでいたり、暑い場所で使っている(温度が高いと確実に寿命が縮まります)、異音がする、ときどき全く反応がなくなる、異常にパソコンが遅い時がある、ブルースクリーンが現れる(突然、背景が水色の画面で、白い呪文のような文字がたくさん出ていて、あとは電源を切るしか他に手段がなくなる状態)といった場合、不安になりましたら、どうぞご相談ください。

 

 あ~、恐ろしや。

 

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中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
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