東京理科大「昔の音を聴く会」に参加しました。

飯田橋の東京理科大学には、「近代科学資料館」という建物があります。
http://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/
ここは、大学の創立110周年を記念して平成3年に建てられたそうです。
建物は非常に伝統的で重厚な落ち着いた雰囲気です。

こちらの特別展示ということで、
http://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/pdf/data.pdf
「エジソン蓄音器から最新ICレコーダーまで」というタイトルで、企画展示がありましたので、早速出かけてまいりました。

 昔の音を聴く会、ということで、なんと、エジソンとベルリナーが発明した蓄音器の音を実際に聞くことができました。

 ここの資料館では、なんとこれらの蓄音器や古い機械を「動態保存」しています。
 ただ、飾ってあるだけではなく、実際にこれらから音が出てくるのですから、驚きです。

 蓄音器自体は、八王子のミニコンサート(http://kazu.bcb.jp/2010/05/post-15.html)で聞いたことが有りますし、エジソン蓄音器も博物館で見たことが有りますが、実際にそれらを並べて聴き比べるという機会はありませんでしたから、なかなか、貴重な体験だと思っています。

 IMG_0607.JPG写真は、エジソン式の蓄音器です。

円筒形の茶筒のようなものの表面に、溝が切ってあって、そこを針がトレースして音を出します。

 

 ただ、針が動く方向が、レコード板(筒)面に対して、垂直方向に動くというのが、エジソン式の特徴です。

 

次の写真では、その筒と針の部分を拡大して写したものをお目にかけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか、このラベルを見ると、とても伝統を感じるような気がしませんか。

IMG_0660.JPGIMG_0608.JPG

この絶妙な構造が洗練されていて、美しさ差へ感じました。

 

 

 

 

 

 

 八王子の「蓄音機の会」で聞いたものは、ベルリナー方式です。針がレコード盤に対して左右に振動することで音を出します。この方式の違いで、エジソンが筒状の量産が難しいレコード盤を使用しますが、ベルリナーは円盤式の量産に向いたレコード盤を扱うことになります。

 この方式の違いによる技術的なものと、録音するコンテンツの種類を決める営業的な策略によって、エジソン方式は負けてしまうのですが、この場で両方の音を聴く限りでは、エジソン方式のほうが音が良いように感じてしまいました。(あくまでも個人的な感想です。) ベルリナーの蓄音器では、彼自身が演奏するバイオリンが流れました。

 その他、この資料館には、昔のコンピュータや歴史的な巻き物、実際に触って遊べる簡単な実験用具などが置いてありました。

 残念なことに、この企画展は1月29日で終わってしまいますし、エジソン蓄音器等の演奏を実際に聞けるイベントは明日1月22日で最終回を迎えます。

 ご都合がつく方は、ぜひ行かれてみてください。

 このほかの写真は、
http://picasaweb.google.com/denden.nck/20110115?authkey=Gv1sRgCKjyud67wpngmgE&feat=directlink
からご覧いただけます。

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中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
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