虐待~よかれと思う勘違いから生じる?

温かい部屋でサンタクロースから貰ったプレゼントの包み紙を勢いよく破る子供がいる半面、虐待を受けることで暴力行為・自傷行為に走る子供たちが多いという現実を知らないといけないと思います。

 先日、テレビを見ておりましたら、一度はやめたは筈の親からの虐待を再度受けた子供は年間に8000人も居るという話を聞きました。
 保護された児童が家庭に帰った後、再度虐待を受ける割合は、2割に上るのだそうです。

 その要因は何かというと、

  • 一旦引き取ったのだが、どうしても子供に対して愛情が持てない
  • うつ病などの親の病気が悪化したため
  • 引き取った後、離婚や出産など、家庭の状況が変化した

 母親にとって、旦那と離婚することで頼りになる存在を失った、または母親自身が自己嫌悪になり、こんな母親居なくてもいい、と思ってしまったり、子供が成長するにつれて別れた旦那の姿に似てきて、どうしても愛情を持てないばかりか子供に対して憎しみ差へ覚えるようになった。。。。。

 虐待は、意識や意思に基づいて行っている行為ではないので、いくら相談所の職員と約束を交わしたとしても、抑えられない怒りや、親自身が気づかないものから起きるので、周囲の力や指導で治るものではないのだそうです。

 保護のために子供を親から引き離して施設に収容すると、子供にとっては親から引き離されたと思い、親から見ると子供を奪われたと思うのだそうです。
 また、施設から家庭に戻され、再度虐待を受けて家庭から出なければ危険と判断されて出された子供は、施設と家庭の両方から見捨てられたという孤独感を持つそうです。

 ここには、相談所職員や社会が良かれと思って差し出した救済の手を、当人は勘違いして逆に解釈して抵抗感を持つことが避けられない現実があると思いました。まずは、その勘違い・誤解を解くところから始めないといけないのでしょうか。

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中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
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