iPadを手にして思うこと

あまりに操作が(私にとって)独特なiPadは、もちろん 直感的にかなりのオペレーションが可能なのだが、どうも、あまりに自動的過ぎて、どういう処理が走っているのか、わからないため、不安を覚える。

 例えば、データの流し込みは自動だが、いったん流し込まれたデータを消すにはどうしたらよいのか?といったような、素朴な疑問が次々と生じてくる。

 で、入門書を買いに本屋に走る。

 さすが流行の先端だけあり、幾種類もの本が並んでいる。

 幾つかを手に取り、ぱらぱらと眺めてみると、電源の入れ方・切り方といった共通の内容を除くと、それ以外は、

・操作方法を極めたり、やりたい目的に沿ったオペレーションを丁寧に述べたもの

・このiPadを、どうビジネスに生かしていくかに主眼を置いたもの

に大きく分かれることに気がついた。
 私の世代では、システム手帳の紙でできたものが「できる」ビジネスマンの象徴であった時期がある。やがて、これが電子式の「システム手帳」に置き換わるかと思われた時代もあったが、結果的には、「できる」人に限って、この電子式システム手帳は、使われることがなかった。

 このiPadは、電子の力でビジネスを支えるツールを作った人たちの、リベンジの結果だと感じた。
 ただ指先で操作をするだけではなく、これをどう、最新技術となじませて、仕事の効率化に生かしていくのか。

 ここには、「クラウド」 といった最近の流れの理解が必要になってくる。Googleの技術革新を、どのようにして自分が理解し取り込んでいくか。

 これができない人は、まあ、それはそれで、やっていけるのだろうが、長い目で見ると、取り残されていくような危機感を覚えるのかもしれない。

 Windowsパソコンは、どんなに優秀であっても、電源を入れて即、ここまで軽快には、そして長い電池寿命で動くものはない。このように軽く軽快に立ち上がり、簡単に操作できるものであれば、ビジネスに使わない手はない。しかし、使いきれない人も相当多いだろうと思う。

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中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
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