2009年10月アーカイブ

私は特に高所恐怖症というわけではないが、高いところから身を乗り出せば、怖い(汗;
 この「怖い」という意識は、ヒトとして、生命体として、当然の生命維持の本能による感情だと思っていたが、中には、未踏な高地に危険を承知でわざわざ出かけて冒険を平気でする人たちも居る。同じ人間で、どうしてこう違いがあるのだろうと常々疑問に思っていた。

 ある生命科学の本を読んでいて、人が高地を怖いと感じるのはDNAの中に刻み込まれた生命の維持のための基本的情報であるという事が書いてあった。
 バンジージャンプを平気でする人たちの中から、および歴代の著名な冒険家の中から、DNAがどうなっているのかを調べると、どうなるのだろうということは、興味深かった。
 で、ある学者が調査したところ、怖いもの知らずの人たちには、ある共通したDNAのパターンの特色があるのだそうだ。
 彼らは恐怖を感じても身をすくませることはなく、むしろその危険を克服した時に快感を感じる化学部質が脳に分泌されるために喜びを感じ、そして次の冒険へと身を委ねることが出来るのだという。

 DNAは両親や先祖から受け継いだものであって、それを身体の中で自身で変化させることはできない。近い将来に、遺伝子治療というものが一般的になる事によって、難治の病が解消する事があるのかもしれないが、まだ夢の世界に近い。
 それは、そういう親から受け継いだものであって、それは受け入れるべきものであろう。
 いわゆる生活習慣病というものも、たとえば、遺伝的にある病気になりやすい遺伝子構造を持ったまま生まれてきている人は、そうでない人と比較すると、たとえば同じ量の塩分を採っていたとしても高血圧になりやすいといったように、目に見えにくい形で発症するという事が分かっている。また、それらの遺伝子を持っているかどうかの検査も、昔は軽く数百万円していたものが十万円程度で誰でも希望すれば簡単に受けられるようになってきた。

 今日、精神科学関係の本を読んでいたところ、「因縁」という言葉がでてきた。

 一般的に、私たちは因縁という単語を、負のイメージで使う事が多い。しかし、その本によれば、良いことも悪いことも「因」であり、それを開花させるきっかけと出会う事が「縁」なのだそうだ。そして、「因」はご先祖から受け継いできたものであり、そこには精子と卵子の天文学的な確率の出会いがある、というような趣旨であった。

 本が本だから、なんか宗教的に聞こえるのであるが、私が科学未来館で説明している内容と同じなんだなあ、なんて、感じたりした。

 DNAとくくりつければ、明確に理解できる事はあるが、人と人との偶然の出会いとか、会いたい人が居ると会ったりとか、誰かの事を考えると電話が向こうからかかってきたりとか、そういう事も理解できるような説明はあるのだろうか。

 大江戸線に乗っていて、偶然六本木で降りた人が、ああ、魅力的な方だなあと思っていると、帰りもなぜかその人が異なる駅で乗って来て、たまたま空いていた私の向かいの席に座る、みたいな偶然は何故か私の場合、多い。
 混雑している大江戸線で、しかも6両もある編成の車両で、待ち合わせをしようとしても出来ないくらいの混雑の中で、どうしてこういう偶然がよくあるのか、不思議だ。

 これもDNAの記憶なのか。

http://pt-con-keiko.bcb.jp/2009/09/post-85.html

で、中島さんが携帯電話の月々のお支払いを節約する方法について述べておられますが、ちょっと前まで携帯の課金ルールって、すごく複雑だったと思いませんか?

 まず、自分がいったいどのプランで契約すれば最もお得なのか、まったくわからない。診断してくれるWebサイトがあるというので利用しようとして開くと、自分が使用することになる見込みパケット数、通話の時間、相手先などを、細かく細かく入力することを強いられます。そんなの、その時になってみないと分かりません。出張が多くなったり、冠婚葬祭では携帯の通話料金は飛躍的に増大するもの。

 それで、各社、課金ルールを簡素化したと思うのですが、そこで旧プランから新プランへの移行が発生。これがまた、よく、わかんない。

 並んで大変分かりにくいのが、高速道路の課金なんです。ETCを使うと、使わない場合に比べて安くなるのは分かる。

 では、その安くなるパターンなんですが、これが実に複雑なんです。

 割引のタイプには、おなじみの休日特別割引のほかにも、平日昼間割引、深夜割引、通勤割引(朝夕)、早朝夜間割引があります。その他に、期間限定で社会実験という割引も混在。さらに、圏央道だけ全線利用割引、連続利用割引。これらは割引率が30%だったり50%だったりします。また、割引対象の時間帯が、なんと重複している場合がある。

 その、時間の定義が複雑。対象の時間帯にクルマが高速道路上に存在していればOK,なんていう甘いものではありません。たとえば通勤割引は朝は6~9時なんですが、6時前に高速に乗ったとして、降りるのが9時前ならば50%割り引きなんですが、9時を1分でも過ぎてから高速を降りれば、割引されません。パーキングで仮眠したりすると、半額ではなくなってしまうかもしれない。

 休日割引が適用されるか否かも複雑。休日の前日から高速に乗って、休日になってから(深夜0時を超えて走った場合)、および休日に乗って月曜日になってから降りた場合、微妙です。平日から平日に替わる場合とでは計算方法が異なります。

 夜20時から朝6時までの夜間割引に重なって、含まれる時間帯の24時から4時までは深夜割引です。それらの割引率は異なります。

 19時に乗って 21時に降りる 3割引き
 19時に乗って  1時に降りる 5割引き
 21時に乗って  1時に降りる 3割引き
 21時に乗って  5時に降りる 5割引き
 19時に乗って  7時に降りる 5割引き *

これらを、すっと理解できる方は少ないと思います。しかも、先程の通勤割引なら割引が無くなる、時間帯開始前から乗って終了後に降りた場合のケース、こちらの夜間割引では、* マークのケースですが、ちゃんと5割引きになります。同じパターンでも割引の種類によって割り引かれるか否かが異なる。

 また、実は抜け道があって、ある割引では連続走行距離が一定数を超えると割引が無くなるので、途中でいったん降りて、直ちにまたそのICから乗ると、1回あたりの走行距離が短くなるので、ちゃんと5割引きになる。(でも、連続走行距離に制限がない割引もあり、その場合は途中でいったん降りると高くなる)

 通勤割引は朝夕それぞれ1回しか割引になりませんが、朝に2回乗る人はETCカードを2枚持っていれば2回とも割引になる。

 すべての道路が割引になるわけではありません。東名なら東京から厚木まで、中央なら高井戸から八王子までは課金のルールが異なり、その他の部分が割引になっても、これらの区間は安くならないときがある。 同じ千葉に行くのでも、京葉道路と東関道では割引になったりならなかったりするのです。

 

 サービスエリアに居たNEXCOの案内の人に、「どうしてこんなに複雑なんだ?」 と伺ったら、「わかりにくくするためです。」と即座に答えが返ってきました。

 一歩上手(うわて)の答えに私は返す言葉が見当たらず、即、退散してきました。笑

 

978-4-87783-227-8.jpg勢いで、2冊目を出してしまいました。

これは、コンピュータのOSの解説本です。

Windows、MacOS、とならんで、ubuntu(うぶんつ)というOSがあります。

Windowsは95,XP,Vista,といったように、新しモノが出るたびにお金が掛かりますし、ワードやエクセルもパソコンを買い替えるたびに6万円くらいが価格に含まれています。使い続けるうえで本人はまったく困っていなくても、世の中が変わると新しいウインドウズやオフィスに買い替えなければなりません。

 でもubuntuでは、OSもオフィスソフト、その他の普通はお金を出して買う機能のソフトが、ほとんどが無料で入手できるので、そういった悔しさが無いですし、お役所とかでも使い始めているし(税金の節約に!)、シャープでもNetWalkerみたいに、Windowsではなくubuntuを搭載したパソコンが出始めています。

http://www.sharp.co.jp/netwalker/

内蔵ハードディスクに、ではなくて、最近安い外付けUSBメモリにubuntu OSをインストールすれば、もう一台パソコン買わなくても今のウインドウズを崩さずにもう1台分のパソコンを手に入れたような感じで楽しめます。
 そして、そのUSBメモリを抜いて他のパソコンに挿せば、そのパソコンも、一時的に自分のデスクトップになってしまいます。

 そのubuntuというOSを超初心者向けに解説しました。

 最近、ウインドウズが重いというひと、今の環境をそのままに、軽いもう一つのOS環境を外付けUSBメモリ1個分で作れるかもしれません。

 こんなに素晴らしいものがあるのに、余り知られていないのが残念。

 難しい本が苦手な方たちにも、気軽に手に取ってもらえるように、タイトルもやさしく、色づかいも黒や青といった重厚な感じを避けて、明るい感じにしてもらいました。

 難しそうな本が並んでいるコーナーで、ちょっと目立っていますね。

 あと、最近、「帯」を付けない本が出始めています。ブックオフとか持っていくときに帯が切れたりして不評なんだそうで。
 この本では、帯に見える部分は、印刷なんです。笑

 頭のいい人がいるんだなあと感心。

 

中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
連絡先 info あっと denden-kb.jp (あっと の部分を@ にして下さい)

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