2009年7月アーカイブ
日食はだいぶテレビ等でも話題になりました。
みなさんは、ご覧になりましたか?
今回は皆既日食が見られるエリアが日本に近かったわけで、南に旅立った人も多かったと思います。
それ以外の場所では、部分食といって、太陽の一部だけが欠けていたわけです。
東京も、その部分食でした。
今回、完全に太陽が隠れた様子を見ることが出来た場所は、
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/image/map-japan.jpg
の、下の方の斜め線の場所に居た人だけです。
私のお知り合いは、筋がね入りの天文ファンが多く、中国に出かけたり、漁船を貸切、遊覧船のツアーに参加、はてまた、飛行機を仲間内でお金を出し合ってチャターし雲の上から見た人とか、半端ではありません。
私自身は仕事の兼ね合いで連続した時間がとれず、結果的に遠くに移動できませんでした。
朝から全国的に雲が多く、それでもインターネットの予想で最初のうちは長野方面に雲の切れ目が出そうという事で、慌てて車を出そうとしましたが、結局雲が厚く、日本海近くまで行かないとダメだという事がわかりまして、1時間で急に新潟は行けず、諦め。
で、結局、お台場の日本科学未来館に行きました。ここなら、イベントで日食観測用のメガネとか、天体望遠鏡もある。
しかし、甘かった。平日なのに夏休みという事もあって大量のお客様が押し寄せて、近づくこともできない。
東京で太陽が最大に欠ける時間は雨でした。それでも、空が見えるビニル傘をさしてカメラが濡れないように注意しながら、ずっと太陽の居るだろう方向を見つめ続けていました。稀に、覆う雲が薄くなるポケットみたいなところがあり、そこから一瞬太陽が顔をのぞかせることに気がつきました。
しかし、デジカメはシャッターを押してから実際に撮影されるまでホンのわずかですが時間がずれます。その間に次の厚い雲が押し寄せる。悩んで、連写モードにして、そろそろ雲が薄くなりそう、と感じた瞬間に、
ダダダダダダダダ
と連写しまくりました。そうやって撮った写真を載せます。太陽を削っているのは月の姿です。もうだいぶ、太ってきた時間帯ですので、余り欠けていないのが残念です。
太陽は1億5000万キロの距離に、月はわずか38万キロの所に居ます。 大きさも距離も全然違うものがたまたま同じところに見えた時、ぴったり大きさが重なるというのは、尋常な偶然ではないと思いませんか? 実際に皆既食を見に行ったお仲間の話では、皆既の瞬間で空気が変わる様子がすごいのだそうです。気温が下がり、動物たちが慌てて夜の行動をとり、冷たい風が吹く。一瞬で電気を消したように辺りが暗くなり、星が見えだす。人生観が変わった、とまで言う人が居ます。人間は、大自然というよりも、大宇宙の中で生かされている、と肌で感じられるのだそうです。同じことは、宇宙飛行士のコメントの中に時折見かけます。さすがに宇宙に行くのは大変ですが、その感覚を味わうためには、皆既日食を見に行くというのは比較的≪手軽≫な手段なのかもしれないですね。 私もぜひ、そんな感覚を一度味わいたいと思っています。
今回の皆既食で、ダイアモンドリングという言葉がしばしば紹介されていましたが、あれは、余りにぴったり重なった太陽と月の輪郭で、月の表面のクレーターとかのわずかな凸凹で、漏れて見える太陽の光が一点に絞られたときに見える現象です。そんなのって、あり得ないくらいの偶然の重なりじゃないですか。
さて、次に日食が見られる時ですが、マスコミによると、2035年9月2日だと繰り返し伝えられています。
実はこれは、半分うそで、半分本当です。
日食には、今回のように月がぴったり太陽を隠すことにより真っ暗になる皆既食と、微妙に月が地球よりの状態で重なるために太陽を隠しきれず、細いドーナッツのように太陽が欠ける金環食があります。
確かに皆既食は26年後なので、生きているかも怪しいのですが、金環食で良ければ、次は2012年5月21日です。
このときは、海外まで行かなくても東京付近でも十分見ることができそうです。
また、その時が近くなってきたら、ご案内をいたしますね。
そうそう、日本科学未来館にもお越しください。
既に皆既食が見られるエリア(参考:東京天文台のサイト http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/image/map-japan.jpg)への移動は既に満杯なので、鹿児島県の南端まで行くことを考えている。
長崎県ではなく鹿児島県だが長崎鼻という半島がある。
問題は交通の便が非常に悪いということ。現地にはお土産屋さんがこじんまりと在るだけで、まともな駐車場もない。
レンタカーを借りてもどうだろうか。
東京でもかなり欠けるので、いいじゃない、そんなの、と周囲は言うのだが、1%でも余計に欠けている太陽を見るためには移動も惜しまない。
日食観測用のめがねが付録についている本を見つけた。
これを買って使うのが良いのか。
昔はフィルムの黒い端の部分とかガラスにすすを付けるなどが良いと教科書にまで書いて在ったような気がする。小学校時代はそうやってインスタント観測装備を手作りまでした覚えがあるが、今はそれらすべてを強く否定されている。
すると、昔の人はそれで多くの失明者が出た?笑 自分が目が悪いのもそのせいか??
双眼鏡を望遠鏡の代わりにして、紙に投影する方法を考えているが。みんなはどうするのだろう? NDとD5フィルターを重ねて写真撮影をするか? 不幸にして私のカメラはライブ機能がない。
D4とか5なんていうフィルターは日食でもない限り絶対使わない。
日食のためだけにこれらのフィルターは売れまくるのだろうなあ。
日食観測用に雲の上から見るための飛行機をチャターしたり、離島や中国、船の旅に出る方も決して珍しくない。
日本全国大部分の場所で、木の葉の影が、全部、三日月のようになる光景はあちこちでご覧いただけるかと思う。
空の上を太陽と月が動きまわっているのが、ごくまれに、ぴったり重なると思ったら不思議ではありませんか?
皆さんは、月食は見たことがあるだろうか。あれは、太陽から来た光が、地球でさえぎられて、その地球の影が大宇宙に延々と延びている、その中に、偶然月が入りこむときに起こる。
望遠鏡や双眼鏡で月食の月を見ると、白い立体的なゴムボールが、ぽかんと宇宙に浮かんでいるような光景を見ることが出来る。
普段は、満月などでは、でこぼこの模様のついた平たいおぼんが光を反射しているだけにしか見えないのだが。
日食は、明るい太陽が欠けてくるので、結構すごい。
博物館では現地から中継をしたりといったイベントを企画しているところが多い。
お時間が合えば、皆さんもそういうところにお出かけになるのも良いかもしれない。
。。。。。雨になれば元も子もないのですが。
「ほたるを見に行こう。羽村(東京都青梅市の近く)のほうに見れる場所があるらしいよ」
「詳しいことは分からないけど、そういうの調べるの、あんた得意でしょ。」
まんまと乗せられて、ネットを検索すると、程なく、「アド街天国」の番組過去放送のところから芋づる式に羽村の近くのほたる養殖地を発見。
仕事を終えて夕方遅くから車を出した。
羽村の駅から多摩川方面に向かって15分ほどの地点に、阿蘇神社というところがある。
「いこいの里」という老人ホーム施設の横に南参道の入り口がある。ここまでは下流側から多摩川沿いにサイクリングロードがあるが、この南参道の鳥居で舗装が切れ、あとは砂利道のようになっているので、自転車が突っ込まないように車止めがしてある。
ここから本堂の方に川沿いに舗装されていない道を進むと、やがて、ほたるの養殖用に電動ポンプの設備が施された地点に出る。
ネットからはそこまで把握しきれず、車が置ける東門にたどり着くまでは、かなり時間を要してしまった。途中、Uターンも苦しい狭い道をくねくねと探し回り、その地点に着いたときには午後6時半になってしまった。
ネットの情報を頭で反芻しながら、本来のルートとは逆に東門から南門方向に暗い中を進むと、その場所は容易に分かった。
よく見ると、掲示板のようなところにホワイトボードが掛けてあって、
「○月○日の蛍 源氏 32 平家 0」
などと書いてあった。ふううん、毎日観察している人が居るのか、頑張るなあ、などと思っていると、周囲に家族連れの気配。
聞いてみると、地元羽村の方だそうだ。
「そう、杉並からわざわざ来るなんて、アド街効果は抜群ね。」
そうですね、と答えたが、なんだかミーハーな自分に気がつく。
近くには作業員風の服装の高齢の方々が集まっている。
どうやらこの蛍を見守る地元の方のようだ。
ほたるの出現場所を尋ねると、そばに流れる小川に掛かる橋の辺りが見所という。
また、出現の時刻は午後8時からだそうだ。
夏の夜は7時でもまだ明るい。
もう暫くそこで待つことにする。
雨が降ってきたが、大丈夫だろうか。雨の日はほたるは見れないという話を聞いたことがある。
子供たちと川を注視していると、突然光る点が。。。。
興奮してそちらを良く見ると、ポンプの制御版のランプだった笑
ホタルを養殖するために、地元の方がポンプなどの設備を整え、長年維持管理されてきたのだという。
さらに暫く見ていると、7時半になってぽつりぽつりと、光の点が現れ始めた。
2つ目を見たときには興奮。点が静かに動いている。すごいなあ。自然のほたるだ。
すると、横に居た地元の方が、興奮する私の横で覚めた口調で、
「もう見えなくなってきたからねえ。せっかく来てくれたのにねえ、あと少し早ければねえ。」
で、「いつごろ見えるのですか? 6月下旬ですか?」
「いや、6月20日くらいだ。そのころには木の上のほうまでほたるが飛び上がるし沢山見えるよ。」
現状でさえ、十分満足&驚きなんだが、こんなものではないらしい。また、「20日」と「下旬」の数日の差にもこだわる辺りが、なんだかうれしかった。
源氏蛍と平家蛍の差は、大きさなのだそうだ。上の「20日くらい」という期間は源氏蛍で、こちらのほうが体が大きく光も強いそうだ。平家蛍はまだこれからなのだそうだ。
やがて、突然一斉に大量の蛍が光り始めた。言葉を使えないほたるが、どうやって仲間同士で連絡をしあって一斉に光るのか、不思議に感じた。(桜が一斉に満開になるのと同じ不思議だ。) 中には、すぐ目と鼻の先あたりで強く光っている一匹を見つけた。その蛍が自分で放つ尻からの光で、その蛍の足が陰になって葉っぱの上にくっきりと見えた。
蛍が葉っぱの影で突然静かに光り始めたり、あたりを飛び回る様子は、いつまでも見ていても飽きない。
ぼわっとした暗い光は、お墓だったら人魂に見えたのかもしれない。
付近の街路灯は、蛍の観察のために電気を消してある。細かい心遣いだ。
梅雨空の中でふと自然を感じたさわやかなひと時をすごすことが出来た。
来年はピークの頃合を見計らって忘れずに来たいものだ。
ちなみに野川公園(東京都三鷹市)ではとっくに蛍は終わっているらしい。
東京とは左右に長く、機会を逃しても西に進めば「補講」が受けられる。
リベンジ成功。
周囲は暗く、蛍の光も弱いので、写真を撮って皆さんにご覧頂けないのが残念だ。
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