2009年2月アーカイブ
いま私は、この春大学に入学する理系の学生さんの為に、コンピュータの入門書を書いてます。
実は、会社の中だけで使用する研修用のテキストは別として、本屋さんで売るような本を書く仕事は、生まれて初めてです。
学生のころは、家庭教師を15件、アルバイトではありますが体験したので、ヒトにものを分かりやすく教えて理解してもらうということは、何となくわかっている部分があるような気がしていました。
ところが、実際に書き始めるにあたって、私の知人で本を書いたことのある人に話を聞いたり、その本がどのように世の中で受け止められているのかを調べてみて、びっくりしたことがいくつか。
良く売れている本を書いたその人は、ネットサーフィンをしていて、偶然外国の出版社のサイトに、自分の本の訳本が出ている事に気がついて、驚いたのだそうです。もちろん、そういう話は著作者や出版社には公式に知らされていなかったそうです。
また別の本では、その本の内容について話題にされているウエブサイトを偶然見つけました。とても細かい部分の表現や説明について、色々な人が寄ってたかって批判的な事を書いていました。ネットの世界ですから、匿名性が高く、本当のところ誰がそういう文章を寄せたのか解りません。書く側も、そのようなネットの特性を知ったうえで、安心して書きたい事を遠慮なく書いたのでしょう。読んでいても、あまり良い印象を持ちませんでした。
話をするのとは違って、本に書いた場合は、ずっと紙の形でそれが残ってしまいます。ちょっとした誤りや説明不足も、原稿が手元から離れた時点で独り歩きしてしまいます。本を手にした人たちに後から訂正の連絡をするわけにも行きません。
実は、本を書いて世の中に出すという事は、結構、大変なことなのだと今更ながら気がつきました。
それに、ヒトは、匿名の発言では、どうしてこういう発言をするのか。
話題にされた本の著作者が知人であることもあって、あまり良い気分がしません。
性善説とか性悪説という言葉もありますが、そもそも、ヒトというものはどういう考えを持った存在なのか、なんていうことまで考えてしまいました。
本は3月16日くらいには発売される予定です。コンピュータの特殊な分野の内容なので、一般的な人が読む本ではないので、見せて歩くわけにもいかないのですが(笑)
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