2008年10月アーカイブ

東京から長い間外に出なかったが、関西の方と仕事をするようになったことがきっかけで、2か月に一度は大阪に出向くようになった。

エスカレータで右に並ぶのは噂で知っていた。
初めのうちは意識して注意して右側に立っていたが、二日も居ると体が覚える。
逆に、東京に戻った後も無意識のうちに右に立ち、後ろから来る人に突き飛ばされて、苦笑いをすること数度。
東京の人はせわしない。

得意の「オヤジギャグ」を飛ばすと、東京では不自然に(時に気を使ってもらって)喜んでもらうが関西では点数を付けられる。
『はい、○○さん、40点ですね。』
意外と辛い数字がつくことがほとんどである。(←自分のギャグが面白いと誤解している)
一旦落としてから持ち上げる、持ち上げてから落とす、という発想も関西から学ぶ。

「考えておきますわ」というのは、即決出来ない場合だと信じ、適当に時間を空けてから後日「過日の件はどうなりましたか?」と尋ねて、目を白黒された事、数度。
これは関西では「お断りします。」と同等の意味だったらしい。
そんなこと、知らん。

「中村さん、ようやってくれましたわ。」
これは、褒め言葉なのか、嫌味を言われているのか、理解できず、返答に困ったこと数度。
関西の方に尋ねると、前後関係で空気を読んで反応しろ、とアドバイス頂いたが、答えになっていないように感じた。

 戎橋(えびすばし)は、字が難しくて、読めない。靭(うつぼ)公園、なんて、クイズ番組のようだ。
 北海道にいるみたいだ。
 漢字を読むのが難しい。

 赤信号でも車が居ないと平気で横断歩道を渡るのは合理的に見えるが、マネ
をすると痛い目にあう。
 一応周囲の人と同じように赤信号を渡っている積りなのであるが、現地の方
から見ると、やはり溶け込め切れないようで、タクシーに頻繁にクラクション
を鳴らされる。
 しかし、私以外の人がクラクションを鳴らされるシーンを見たのは、ただの
一度も無かった。

 大阪の案内地図は、東西南北が、ぐちゃぐっちゃだ。
 その場所から通路を進行する方向が前になっている。
 これは、「話を聞けない男、地図を読めない女」の話から行くと、案内地図を企画している人が女性の為なのではないかと勘繰りたくなる。
 地理不案内な私にとっては、まず、どちらの方向に向かえばいいのか、の前に、自分がどこにいるかが即座に理解できない。たいていは、今来た道を地図上に見つけて、そこの延長という発想で次の目的地の方位を把握するのだが、向きがぐるりと回転していると、それが困難である。
 とくに、大阪環状線のように、丸くなっている路線図では、先ほどの駅で見た位置と自分が今いる位置が違うから、地図全体も回転してしまっている。
 カーナビで、ノースアップ(いつも北を上にして表示する。本の地図と同じ画面になる)にしている人は男性に多いと思う。逆に、自分の車の進行方向を上にしている、ヘディングアップは、どちらかというと、女性の方が多い。
 目印となる看板が無くなったりして路頭に迷うのは、後者の方に多いような気がする。
 大阪の人はみんなヘディングアップで生きているらしい。
 ようやく、新幹線と東海道線の左右の線と、その下に丸くブル下がった環状線、右下に奈良方面に延びる線、といった感じで、漸く大体の形を覚えたところなのだが、どこに行っても向きが変わるから、頭の中で知っている形を回転させる所から作業を始めるので、現在位置を知るだけでも大変時間がかかる。

 関係ないものの案内はしないという発想がどこかにあるのだろうか。
 驚いたことに、JRの駅にある路線図には、私鉄や地下鉄が載っていないことがある。実際に駅に降り立ってみて初めて、便利な地下鉄がそこで連結していることを知ること数度。
 驚いたのは、駅にある市営の電車バスの路線図である。
 新大阪駅は載っているが、在来線はおろか、新幹線も載っていない。
 初めて新幹線できた人は、まず、路線図の中に新幹線を探して、自分の今いる位置を探すのは鉄則だと思うがそれができない。

F1000245.JPG 24時間営業の本屋さんがある。コンビニではない。東京にはほとんど見かけないと思う。コーヒーショップが併設していたりする。

 東京には、観光で突然東京に来てしまった人のために、東京の案内の観光本が、本屋ばかりではなくコンビニにも置いてあるので、その積りで大阪のコンビニに飛び込むが、そういうものは普通置いていない。
 そればかりか、本屋に行っても、大阪を案内した観光本は皆無に近いか、あったとしても、しっかりビニールで包まれていたりする。(この記事を書いた後、大阪の観光案内を見つけたが、温泉の案内等で普通の観光案内という位置づけではなかった。右も左も分からない人にとっては、おおいに困る。)
 周囲を見ると、その地図コーナーには、東京やその他の地方の案内本があふれている。

 洋式便器を配備している便所が非常に少ない。デパートに行っても和式がほとんどを占める。ホテルやデパートは、東京では大部分が様式だろうと思う。膝の悪い人が少ないのだろうか。地下鉄の乗り換えは階段が多く、お年寄りには辛いのではないかと思う。

 大阪では大量に買うと安くするという発想がないようだ。東京であれば、間違えなく、個数によるディスカウントがある。
 たこ焼きを買っても、容器代をプラスした数字を引き算すると、何個買ってもきっちりとした倍数になっている。
 東京の感覚では、沢山食べた時に損をしたような感じ(笑)に襲われる。

中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
連絡先 info あっと denden-kb.jp (あっと の部分を@ にして下さい)

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