土門拳写真展 日本のこころ

http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

お知り合いが、↑こちらに行かれた話をブログ日記で拝見して、これは、行かないと。。。。。と、焦って、今日は慌てて行って参りました。

こんなにたくさんの作品を見れて、わずか100円というのは、何か間違っているのではないかと思ってしまいます。

 私も写真を撮るのは好きです。旅行に行くと数百枚の写真を撮りまくります。
 
 景色は時間との戦い。雲が動いて陽がさすのを待つ、車が切れるのを待つ、人が居なくなるのを待つ。

 子供を撮る事も多いです。人を撮ることも。
 一人の人を撮る時には、私と其の人との人間関係が写真に出ます。
 写真に写るものは、私とその人との関係だと思います。
 土門は、子供を撮影するときには、ポケットにお菓子を詰め込んで、撮影に臨んだのだそうです。
 多数の人間を撮る時には、まず自分が、其の人たちのわに完全に入る必要があります。

 土門の写真には、一枚で、深い味わいのあるものが少なくない。
 特に、白黒の写真に、そういうものが多い。
 最近のデジカメに慣れた世代には撮れないもの。
 そんな感じがしました。
 来週月曜日には終わってしまいます。
 お時間が許せば是非行かれてください。

 また撮影の旅に出たくなりました。
 最近は、厳島神社周辺で撮った物に気に入ったものが多いです。
 広島は被写体がたくさんありました。
 写真が面白くなり始めた頃、逆に、写真につまらなさを感じてくるときもありました。撮るだけだからです。絵だったら、いろいろ、上書きしたり、直したり、それって自分が相手に働きかけて変えていくものです。
 でも、写真は、そのまま、あるものを、ただ、受身で撮影するだけです。
 お寺の石畳の上に偶然枯葉が一枚落ちていたとして、それをそのまま、其の位置で撮るのが写真です。
 どうせだったら、こっちの向きで落ちていた方が美しいなあ、といって、枯葉の位置を修正したら、それって、やっぱり画面に出てしまうのではないかと思うんです。だったら、写真は、自分の働きかけって、許されない、つまらない表現手段に過ぎないのではないかな、って言う感じ。

 でも、土門拳の写真を暫らく見ていると、自分もまた、撮りたくなりました。
 さて、誰かモデルさんになってくれないかな。
 

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中村 睦
でんでん工房 代表

東京都杉並区生まれ。
ソフトウエアハウスで二十年ほど勤務した後独立。
現在は「でんでん工房」代表。
日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
月に二回程度、お台場の日本科学未来館で展示解説を行っています。(担当は生命科学、地球とフロンティア、国際宇宙ステーション)
趣味はドライブと温泉。
著書に「お気に入りのubuntu」 「理系PC初心者のためのKNOPPIX活用法」など。
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